胃癌摘出手術顛末記
 平成14年12月

何だか酒飲んだ次の日に胃がムカつく、最近そんな症状は、よほど深酒しない限り無いのにと思い少し異常を感じ、そう言えばここ二年ほど胃癌の検診を受けてない事に気付く。

ネットフレンドのふぁにぃに話したら「胃カメラ呑んで検診受けろ」とやんやの催促彼女は自称病気のデパート、現在も透析受けてるし、いろんな病気を経験してるので強烈な意見を貰った。

12月21日 

胃カメラによる胃の検診を受ける、ドクターは「カメラで見辛い場所があるのでバリューム飲んでレントゲン検診をしたい」との事、その時、何か胃に異変が有るなと薄々感じた!結果は「25日レントゲン検査と同時に組織検査の結果も出るので話をします」と言われて帰った。

12月24日

バリューム飲んでのレントゲン検査、その後ドクターに結果を聞く事にしました「胃癌です」そう告げられました、ガーン頭の中は真っ白、なんで私が胃癌なんだよ、身内には一人も癌に侵された者は居ないのに・・・・ドクターに進行状態は1〜5段階の表示だと既に5になってると告げられ治療としては摘出しかないと言われました。

胃のムカつきは癌の所為ではなく、只、酒の飲みすぎで胃炎を起こしてる、今なら「癌の方は早期発見です」と話してくれ入院手術を指示された。

即入院の準備をしなさいと言われ、発見して頂いた病院では手術が出来ないので紹介状を書いて貰いました。


              胃カメラで撮影、私の癌発生発見時の写真です、下の白い部分がそうでないかと思います。

12月30日

友人の腹部外科病院の院長に相談し検査結果を見て貰う事にして家まで来て貰った、彼も検査結果を見てこれは摘出手術する以外方法は無いと言い、私が手術してあげようと言ってくれた。私は近くの社会保険病院に入院の予定でしたが彼に手術をお願いする事に決め早速入院の手続きをした。 

平成15年1月1日

正月を迎えたが全然目出度くも無く気分はブルー、女房はわりと明るく今の胃癌は手術で治ると確信してる様です、しかし私は友人を一昨年胃癌で亡くていまして、それで開腹手術までは安心できないと思ってた。

15年1月6日

いよいよ入院決行日です、いろいろ準備して女房と二人電車で病院に向かって、そして個室に入院まな板の上の鯉の心境です。

手術日は10日と決まっていたので、それまで色々検査を受けた、ちょっと血糖値が高いのが心配でしたが何とか手術に影響ないと判断されたようです。

1月10日

手術当日です、もうドクターを信じてお任せする以外に方法は無い、そう思い指示に従った、手術室は何だか冷たい感じの部屋です、麻酔開始後は何も覚えていません、当たり前ですが気が付いた時は病室に運ばれベットに移される時でた、猛烈な寒気にガタガタ震えたのを覚えていますが電気毛布を掛けて貰い睡眠に入った。
 

摘出された胃の内壁です。大きさは16Cmです。
胃の外壁です。
            

1月11日

手術の次の日ですが余り痛みは感じません、脊椎に痛み止めの注射針が入っていてそこに痛み止め薬が供給されてる様で思ったより痛みは感じ無かった、しかし身体には何本ものチューブが接続されてて寝返り打つ事も来ない状態でした。

喉が猛烈な渇きを感じ水分が欲しくて欲しくて堪らない、しかし一切口に入れるものは止められてるので仕方無しに我慢、ガーゼで舌を湿らすだけで辛抱しました。

1月12日

深夜腹部に接続されてるチューブ付近から大量の出血看護婦さんが慌てて処置してくたが原因が解らず不安でした、翌朝早くから院長及び検査技師の方が出勤してCT検査してくれ、腹中からの出血は確認されない、従ってチューブと表皮の接触部分からだろうって事で様子を見る事に成った、日が経つにつれて出血の量も減り最終的には出血も止った。

1月16日

何か解りませんが液体を飲んで胃のレントゲン検査、縫合部分の検査のようでした、結果異常無しって事で早速おもゆの食事が手術後初めて出ました。しかしその夜、嘔吐に悩まされ苦しい思いが朝まで続きとうとう鼻から折角外れたチューブを胃まで通し胃液の排出をされた。

1月17日

嘔吐の症状も無くなり鼻のチューブも取れた、心電計のコードも外され後は点滴用のチューブだけになり、やれやれ寝返りも結構自由になりました。

これより退院の2月6日を迎えるのですが食事も段々硬い物に変わって行きましたが食欲出ません、ドクターにもう少し食事量を増やした方が良いと聞きましたがなかなか食べれません、気分の所為も有ると思います。

2月6日

いよいよ退院です、いろいろ注意事項を聞き、嬉しさ一杯で家路に向った、一旦家で落ち着きその後回転寿司に行き2皿食べれた時は嬉しかった、病院の食事と違い雰囲気で食べれた様です。


4ヶ月過ぎて痛みも何も有りませんが手術当時を忘れる事出来ない傷跡です。

その後

以上思い出しながらの文ですが皆さんの何かの参考になればと思い書きました、一命を取り留めてくれた友人のドクターに感謝、看護婦さんにも感謝、見舞いに来てくれた友人にも感謝、現在は退院4ヶ月過ぎましたが毎夜晩酌を楽しみ、土曜日はスナック通いけていますが、手術前より酒が強くなった気がします、少々の酒でも翌日に持ち越さない様に成った、友人のドクターは酒は飲んでも構わないよと太鼓判押してくれてますので安心して飲んでいます。

現在は早期発見さえ出来れば癌は治せると言われています、皆さん年一度の癌検診は受ける事が大事です、自分に限ってそんな事無いと思わず受けて下さい、私が良い例です、私も私に限って癌なんて成らないと思っていました。

私がお世話になった西江井島病院HPです。

                          平成15年5月18日作成

1年後のH16年1月5日から7日まで1年後の検査入院しました。